男女とも高齢者に多くみられるタイプの失禁で、お腹に力を入れないと尿がなかなか出ない状態にも関わらず、普通の状態で尿が少しずつ溢れ出してきます。
1日に10回以上トイレにいく「頻尿」であることが多いので、切迫性尿失禁の原因と区別がつきにくいのですが、尿が漏れるのにトイレに行くと出ない、排尿開始までに時間がかかる、勢いがなく、少しずつしか出ない、残尿感があるなどの症状が特徴となります。
男性では前立腺がん、女性では子宮がん、直腸がんの手術をした方に多くみられます。また、尿道が狭くなったり、途中で詰まっている、糖尿病で末梢神経が障害を受けている、膀胱の縮まる力が弱くなっていることから起こる場合もあります。
まず、原因となっている病気の治療を行います。尿道の狭さや開き具合の悪さが原因の場合は、薬や手術で尿道の閉塞を治療します。
尿を出す膀胱・尿道の神経の機能が原因の場合には、薬物療法で膀胱や尿道の神経を調節したり、尿道から膀胱までカテーテルという柔らかい管を挿入して、残尿を取り除く治療を行います。
また、婦人科臓器や直腸の手術や脳血管障害の後遺症、脊髄疾患による神経因性膀胱により残尿が多い場合があります。その場合は、尿道を広げるα-ブロッカーのエブランチルというお薬が処方されます。